一口馬主事始め☆

夏から秋にかけて、一口馬主の各クラブでは一歳馬の募集が行われます。

一口馬主をはじめられた方から、一口馬主のベテランまで、等しく未来の愛馬を探し当てる楽しい時期と言えますよね。

「どの馬がいいのか?」という議論で大変な盛り上がりを見せる訳なのですが、そんな状況の中にあって「ちゃんと自分の足元を見ながら、一口馬主を楽しもう」という地味なお話を今回はしてみようと思います。


「兵は国の大事、死生の地、存亡の道、察せざるべからず。」
これは孫子の言葉です。
孫子が戦い方を詳細に論じているのはあまりにも有名ですが、そもそもは国家の大事についてどうあるべきかを論じている、ということがこの一句からも読み取ることができます。

これは戦争は国家の一大事であり、国民の生死がかかっているのだから、よく考えなければならないと理解できるのですが、一口馬主の立場で考えると、馬の選び方はよく考えなければならない、と読み替えることができるのではないでしょうか。

そして、そこから更に一歩踏み込んで考えると、周囲でどのような議論や噂が流れていても、自身の財政状況をよく見極めながら、馬選びをしなければならない、ということにもなるのではないでしょうか。

人生にはお金がつきものです。
だから、馬にお金を振り向けたがために人生の選択肢が狭くなるというのでは、ちょっともったいない感じがしますし、自分の置かれた環境(主に収支の面)を冷静に考えもせず、他の一口馬主さん達につられて、熱狂的理由で過剰に出資して、それで回収が思いも寄らないなんてことにでもなれば、それこそ人生そのものを破綻させかねない訳です。

楽しいことに水をさすつもりはないのですが、一口馬主の世界がもっと認知され、お仲間さんが増えてくれるようになって欲しいものですから、何となく目をそらしたくなるような現実にも触れて、楽しい中にも堅実さを失わないようにと私は願っているのです。

案外、そんなことは当たり前じゃないか、言うまでもないことじゃないか、と思う人もいるかもしれません。
でも、人間が窮地に陥るというのは、その当たり前が当たり前にできなくなってしまうことを言うのであり、それがどれだけ恐いことなのかは、やはり知るべきことだと思うのです。

一口馬主を趣味と考えようが投資と考えようが、度が過ぎれば等しく破綻の憂き目を見ることになるのですから。

どうか足元をよく見て、浮かれすぎないようにして、馬選びをしてくださいね。
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